
みなさんこんにちは。
ペーパードライバー専門教習のHOP STEP DRIVE ‼です。
普段ペーパードライバーの方に運転を教えているときよくこんな疑問があがります。
右折の時の注意点は?

そこで、この記事ではインストラクターが「交差点を右折する」時にどんなことに気配りしているのかをその視点を通して見てみましょう。
この記事わかること
右折の時のインストラクターの気の配り方がわかる
右折の基本ルール
まずは右折の基本的な方法を見ていきましょう。
右折の方法
右折の方法は次の通りです。
第34条 第2項
自動車、原動機付自転車又はトロリーバスは、右折するときは、あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、かつ、交差点の中心の直近の内側(道路標識等により通行すべき部分が指定されているときは、その指定された部分)を徐行しなければならない。
自動車の場合は交差点の30m手前からできるだけ中央(線)に寄せておきます。

右折専用レーンがある場合には専用レーンを通って曲がりましょう。

交差点を右折するときは、原則として必ず徐行しなければなりません。
徐行とは?
車両等が直ちに停止することができるような速度で進行することをいう。
(道路交通法第2条20項)
速度で表すと10㎞/h以下、1m以内で止まれる速度と言われています。
実際のところ徐行してる車ほとんどみないけど?


まあ、現実的に大きい交差点ほどスムーズな通行を求められるからね。
でも安全運転に徐行は必要不可欠ですよ。
交通ルールを勉強し直したい方はこちら
右折車の優先関係は?
ちなみに右折する時の優先関係ってあるの?


交差点での右折車と他車との関係性は次のように既定されています。
交差点における他の車両等との関係
車両等は、交差点で右折する場合において、当該交差点において直進し、又は左折しようとする車両等があるときは、当該車両等の進行妨害をしてはならない(道路交通法第37条)

簡単に言うと、「右折車は直進車と左折車の妨害をしないでね」ということになります。
交差点の曲がり方を示す道路標示とは?
比較的大きめの交差点では次のような中心標示があるのでこの表示の手前を矢印の方向に進みましょう。

右折時はどんなところに気をつける?
右折の方法はなんとなく理解できたと思います。
実際の場面ではどんなことに注意を払っているの?


私はこんな箇所を主に見てるよ。
インストラクターの気配りポイント
右折ではどんなことに気を配る?
①対向車の速度と距離感をみておく。
対向車の動向をよく見て動線上に出ないように気をつけます。

②信号の切り替わりを把握する。
車用だけでなく歩行者用の点滅などを意識しておきます。

③右折先の情報を把握する。
移動先の情報から未来の変化(歩行者・自転車の動き、走行位置)を予測しておきます。

へえ~。
今ある情報から先を予測する必要があるのね。

ピラーによる死角は注意が必要
右折の時にほかに注意点ってある?


状況次第ではあるけど右折はピラーによる死角が多いので注意が必要だよ。
ピラー?

ピラーとは?
ピラー(pillar)とは屋根の部位であるルーフとボディを繋ぐ、柱や支柱を指します。

運転席側のピラーの死角部分に注意
運転席側に座って実際に右折をしてみるとこのピラーが視界の妨げになって右折先が見えにくいことに気がつきます。
運転に慣れてくればさほど気にならなくなってくるのですが、横断歩道上などが見にくいために思わぬ事故につながる恐れがあります。

実際の走行でドキッとした場面を運転者視点でご覧ください。

動画では素早く車線を変更できたけど、運転に慣れていない場合は減速や一時停止も有効だね。
うわ~!これは予測してないと怖いね。

まとめ
今回は右折のルールとピラーがつくる死角についての注意点を見てきました。
まとめると、
右折の時に気をつけること
- 対向車の動きや速度をよく見ること
- 見える情報からを先の変化をある程度予測する
- ピラーが死角となり右折先が見にくいことがある

みなさんも参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。