こんにちは。
出張型ペーパードライバー教習のHOP STEP DRIVE !!(ホップステップドライブ)です。
一般ドライバーと違い、ペーパードライバーにとっては雨の日の運転は不安なもの。
運転する予定のある日に雨がしとしと降っている場合どんなことに気を付けるべきでしょうか?
今回は雨の日の運転で気を付けるべきことについてお伝えします。
この記事はこんな人におすすめ
運転初心者で雨の日の運転に不安がある方
雨の日の運転が危険な理由とは?
雨の日は水滴で視界が悪化
雨の日は、水滴が窓やミラーに付着し、遠くまで見通すのが難しくなるだけでなく、路面の反射や水たまりも視界を乱します。
特に夜間は、街灯や車のライトが地面に乱反射し、停止線や車線が読み取りづらくなります。
運転者だけでなく、歩行者の立場でも注意が必要です。
傘をさして歩くことで視界が狭まり、道路を横断する際に車の接近に気付きにくくなります。
このような状況では、歩行者も明るい色の服や反射材を着用することで、車からの視認性を高め事故防止につながります。
道路のスリップリスクとは?
雨天時に幹線道路を走っていると、交通事故の現場をよく目にします。
濡れた路面では、タイヤのグリップ力が低下し、急なブレーキ操作やハンドル操作が原因でスリップしやすくなります。
道路のスリップリスクは常に存在しますが、スリップしやすい原因を知っておきましょう。
スリップの原因となるもの
1.タイヤの溝の摩耗によるもの
2.スリップしやすい場所
1.タイヤの溝「スリップサイン」とは?
まず第一に、タイヤの状態を定期的にチェックし、十分な溝があることを確認することが重要です。
タイヤチェック時確認するものは主に「スリップサイン」です。
「スリップサイン」というのは溝の底にある小さな突起物で、溝との高低差を比較することでタイヤの摩耗具合がわかります。
タイヤがすり減ってくると、この突起物がタイヤ表面と同じ高さになります。
「スリップサインの高さ」=「溝の高さ」となれば溝が限界に達している合図です。
定期的なタイヤチェックを習慣にし、スリップサインが現れた際には速やかにタイヤ交換を行うことで、常に安全なドライブを心がけましょう。
2.道路上でスリップしやすい場所は?
カーブ:遠心力の影響でタイヤのグリップが不安定に。
橋の上:橋の接続部分は金属製のため滑りやすい。
マンホール:こちらも金属製で非常に滑りやすいです。
坂道:特に下り坂は、ブレーキ操作により重心が前荷重に偏り、グリップが不安定に。
道路の中でも、スリップしやすい場所では特に注意して運転しましょう。
ハイドロプレーニング現象とは?
「ハイドロプレーニング」または「アクアプレーニング」と呼ばれる現象が発生すると、非常に危険です。
ハイドロプレーニング現象は車両が高速で水膜の上を滑るように走ることで、タイヤの接地面が一時的に失われる現象です。
この結果、氷上にいるような状態となりハンドルやブレーキの制御が効かなくなります。
動画では大雨で白い車にハイドロプレーニング現象が発生し、ブレーキを踏んでいるのにほとんど減速していない様子がわかります。
特に豪雨や水溜りが多い道路で発生しやすく、以下の要因が影響します。
ハイドロプレーニング現象の発生を防ぐには以下のことに気を付けます。
では実際にハイドロプレーニング現象が発生してしまったらどうすれば危険回避できるのでしょうか?
その場合は、以下のことを実施することで安全に車両をコントロールし続けることが可能になります。
万が一の場合でも、限り落ち着いて知識を活用できるかが重要になります。
雨の日の適正な車間距離
適正な車間距離を保つことで、急なブレーキや予期せぬ状況にも対応しやすくなります。
なぜ車間距離が重要なのでしょう?
主な理由は2つあります。
主な2つの理由
①ブレーキの反応時間がしっかりとれる
②視界を確保しやすくなる
①ブレーキの反応時間がしっかりとれる:雨天時にはブレーキの制動距離が伸びるため、ブレーキの遅れが事故に直結します。早めにブレーキを開始することで、衝突のリスクを減らせます。
②視界を確保しやすくなる:水しぶきで視界が悪くなるため、適正な車間距離を保つことで、前方の車両や障害物との距離をしっかりと認識しやすくなります。
適正な車間距離の目安
では具体的にはどのくらいの車間距離が適切なのでしょうか?
一般的に、雨の日には通常の車間距離の2倍を保つことが推奨されています。
具体的には、次のような通過時間が目安です。
前車との通過時間 | 通常時 | 雨天時 |
---|---|---|
都市部 | 約2秒後 | 約4秒後 |
高速道路 | 約3秒後 | 約6秒後 |
こちらは安全走行のための目安です。
大まかにで大丈夫ですので意識してみましょう。
豪雨時の特別な留意点
豪雨時の運転は、特別な注意と対策が必要です。
可能な限り運転を避けたり、リスクを最小限に抑えるための準備を怠らないよう慎重に行動しましょう。
- ライト点灯で自車の存在をアピール
- 昼間でもヘッドライトまたはフォグランプを点灯させて、自車の存在を知らせることが重要です。
- アンダーパスなどは避ける
- 冠水する恐れのある場所を避けましょう。
カーナビのVICSに道路上のリアルタイムな情報が表示されます。
- 安全な駐車場所の確保
- 低い土地では安全な高台や建物の駐車場に車を移動させることが重要です。
ハザードマップなどで冠水地域を事前に把握しておきましょう。
- 緊急時の対応策を知る
- 万が一、車が水没した場合や動かなくなった場合の対応策を事前に確認しておきましょう。
シートベルトカッター付きの緊急脱出用ハンマーの使い方を確認しましょう。
ワイパーの効果的な使用法とは?
雨の日の運転で視界を確保するためには、ワイパーの適切な使用が欠かせません。
以下に、ワイパーを効果的に使用するためのポイントをまとめました。
- ワイパーの定期点検と交換
- ワイパーブレードは定期的に点検し、劣化や摩耗が見られたら速やかに交換しましょう。
- ワイパーの速度調節
- ワイパーには速度調節機能を使い、雨量に応じてワイパーの速度を調整します。
- ウォッシャー液の活用
- 泥やホコリが付着した場合には、ウォッシャー液を使用することで視界をクリアに保ちます。
- ウィンドウクリーナーの使用
- 専用のウィンドウクリーナーで油膜や汚れを除去することでワイパーの効果を最大限に引き出すことができます。
- ガラスコーティングの施行
- ガラスに撥水コーティングを施すことで、雨水が素早く流れ落ち、ワイパーの負担を軽減します。これにより、視界が一層クリアになります。
- 冬季には冬用ワイパーに付け替える
- 冬季に降雪や冷え込みが厳しい地域では、冬用ワイパーに付け替えることで不必要な劣化や損傷を防ぐことができます。
ワイパーの効果的な使用は、安全運転に直結します。
常に良好な状態を保ち、適切に使用することで、雨の日の運転も安心して行うことができます。
視界の確保は安全運転をするための土台作りのようなものですね。
ヒヤリハット事例の紹介
最後に私自身が雨の日の運転で過去に困った経験をご紹介します。
安全を確保するためには安全運転だけでは足りません。
日頃のメンテナンスや情報取得を怠らずに万が一に備えておくことも重要です。
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ホップステップドライブ!!は神奈川県大和市、相模原市、座間市、海老名市、綾瀬市、藤沢市、横浜市、川崎市/東京都町田市その他地域に出張型ペーパードライバー講習を行っております。
インストラクターは大和市在住で周辺道路事情にも詳しく、神奈川県内の多数ペーパードライバー講習を行った実績があります。
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