こんにちは。
神奈川県大和市、相模原市、東京町田市その他、横浜市や川崎市を拠点に活動している出張型ペーパードライバー教習のHOP STEP DRIVE !!(ホップステップドライブ)です。
免許を取ったばかりの運転の初心者の方や長年運転から離れているペーパードライバーの方にとって車線変更はかなりこわい運転行動の一つです。
車である程度の遠出をしたり、目的地により早く着くためには2車線以上の幹線道路を使うことが多いですし、道を知らないといつの間にか2車線の道路に入っていたということもあったりします。
「車線変更なんか自分でできるイメージがわかない…」
「車線変更のコツってあるの?」
という方のために、今回は車線変更をスムーズに行うポイントとコツについてお伝えします。
車線変更とは
まず車線変更とは、どのような運転行動なのでしょうか?
車線変更とは、片側2車線以上の複数車線の道路を走行している際に停めてある駐車車両を避けたり、スピードの遅い車を追い越したり、曲がる方向にある車線に移動するために必要になる行動です。
法律上車線変更に対する明確な定義はありませんが、車の運転では進路変更と並んで、実施するタイミングの多い行為です。
シンプルに考えるなら
進路変更は、「同じ方向に移動しながら、自分の車の走行位置を変化させること」、
車線変更は、「同じ方向に移動しながら、自分の車の走行車線を変更すること」
と考えられます。
つまり車線変更は進路変更の一つに含まれます。
進路変更の方法は、国家公安委員会が公表している「交通の方法に関する教則 第5章 自動車の運転の方法 第5節 進路変更など」に記されています。
教習所でも進路変更の方法はこの方法に即した方法で教わり、反復練習します。
まずは進路変更の概要から見ていきましょう。
教習所で教わる進路変更の方法
自動車教習所で教わるよくある進路変更の方法は次の通りです。
1.進路変更をするときは、ミラーなどを使い、あらかじめ安全を確かめます。
2.進路を変えようとする約3秒前に合図を出します。
3.合図を出してから約3秒後に進路変更を開始します。
4.進路変更をしている最中は合図を継続します。
5.進路変更が終わったら合図を消します。
大体こんな感じです。
これは第一段階の場内教習においてのカリキュラムのなかにやりなさいと明記されているので修了試験に合格するために一生懸命に覚えさせられます。
その他にも禁止行為というものがあります。
こんな時はやっちゃダメ!進路変更のタイミングと禁止されている場所
車両は、みだりにその進路を変更してはならない。
2 車両は、進路を変更した場合にその進路を変更した後の進路と同一の進路を後方から進行してくる車両等の速度又は方向を急に変更させることとなるおそれがあるときは、進路を変更してはならない。
3 車両は、車両通行帯を通行している場合において、その車両通行帯が進路の変更の禁止を表示する道路標示によつて区画されているときは、その道路標示をこえて進路を変更してはならない。
と道交法にはあります。
要約すると、進路変更後の車線を走行している車両に危険を与えてしまう可能性があるときや、進路変更禁止の道路標示がある場合は進路変更を禁止されているということです。(上の写真)
そして、例外もあります。
進路変更の禁止の例外
一 第40条の規定により道路の左側若しくは右側に寄るとき、又は道路の損壊、道路工事その他の障害のためその通行している車両通行帯を通行することができないとき。
二 第40条の規定に従うため、又は道路の損壊、道路工事その他の障害のため、通行することができなかった車両通行帯を通行の区分に関する規定に従って通行しようとするとき。
要約すると、
第40条の規定というのは「緊急自動車の優先」の規定です。
つまり、緊急車両を先に行かせる時と、道路が壊れてたり道路工事をしてたりして前方の通行帯を通ることができないときは例外として禁止場所でも進路変更が認められています。
進路変更禁止の標示があっても進路変更ができるときとできない場合
では実際に進路変更禁止違反になってしまう例をみてみましょう。
Aは車の左右に進路変更禁止の道路標示があるため、左右ともに進路変更(車線変更)はできません。
Bでは進路変更禁止の黄色の道路標示側からの進路変更は禁止されていますが、通行帯の区分線(破線)側からは進路変更(車線変更)ができます。
Bの道路標示は合流場所付近などでよく見られます。
Cの場合は左折専用の指定通行区分に従わないで交差点を直進してしまうケースです。
こちらのケースは進路変更禁止違反ではなく指定通行区分違反となります。
進路変更禁止標示が注意喚起されてよりわかりやすくなる
2021年、黄ペイントの矢羽型の表示が新設されました。
この表示は、進路変更禁止区間の手前にある「進路変更禁止の注意喚起表示」です。
注意喚起区間にある黄色の矢羽根部分での進路変更は禁止行為にはあたりません。
ただし従来の道路標示どおり交差点手前の黄色の区分線の部分での進路変更は禁止されています。
進路変更禁止違反の罰則
進路変更禁止の違反をしてしまった場合の違反点数は1点です。
反則金は、普通車が6,000円、大型車が7,000円、二輪車が6,000円、小型特殊が5,000円、原付が5,000円となっています。
大型車 | 普通車・二輪車 | 小特・原付 | |
反則金 | 7,000円 | 6,000円 | 5,000円 |
違反点数 | 1 | 1 | 1 |
車線変更が苦手でこわいと感じる3つの理由
では車線変更をする上で、ペーパードライバーの方や初心運転者の方々の心理的な部分はどのような感じなのでしょうか?
車線変更を怖いと感じるのは次の3つが原因であることが多いようです。
1.比較的高い速度の状態で他の交通に注意を払わなければならない
2.サイドミラーを確認する余裕がない
3.サイドミラーを確認しても他車との距離感が分からない
特に1の車両の走行スピードを保ちながら、前後左右を同時に確認していくというのは比較的高度な確認技術が必要になります。
ではこの怖いと感じる3つの要素はどのように克服すればいいのでしょうか?
1.速度を自由に調節できるようになるには
まずは基本的な道路での走行がおおむね安全に行うことができるのが前提になります。
STEP1 基本走行に慣れておく
運転の練習を始めたばかりの方であれば交差点の右左折を中心に2~3時間位の一般道路の走行練習をしておきましょう。
そうすることで、比較的緊張感が和らいだ状態で落ち着いて対応することができるようになります。
STEP2 他車と速度をぴったりに合わせる練習をする
つぎに、2車線以上の道路で隣を走っている車と「速度をピッタリ合わせる」という練習をします。
自分の速度が相手の車よりも速い時は距離が縮まりますし、遅い場合には離れていきます。
この距離を一定にできるように相手に速度を合わせる練習をするわけです。
もちろん信号などが変わったり道路状況は変化しますので、安全への配慮も忘れずに。
この他車に速度を合わせることがすばやくできれば車線変更はかなり楽になります。
その理由は後述します。
2.サイドミラーを確認できるようになるには
「走行中にサイドミラーを確認する」ということは、言い換えれば後ろを見ながら走っているのと同じ。
これは慣れれば簡単なのですが、運転に苦手意識を持っている方にとってはものすごく怖く感じるでしょう。
STEP1 座席位置が適切か見直す
サイドミラーを確認するための適切な位置とは運転席に座って前方を見た時に
視点を動かさなくてもルームミラーと運転席側のサイドミラーが視界の中に入っているか? |
が重要です。
理由としては、確認のための視点の動きを最小限にできるからです。
もしもバックミラー全てを首を動かさないと見れない座席位置だとしたらどうでしょうか。
これは視点移動が多すぎてかなり確認ロスが大きいことになります。
ちなみに運転席と逆側(右ハンドルなら左側)のサイドミラーは運転席から離れた場所にあるので、首を動かしての確認になります。
STEP2 ミラーを見ることに慣れよう
つぎに「ミラーを見る」という行為自体に慣れる必要があります。
走行中にミラーを見るのが怖ければ止まった時に見るように意識しましょう。
そうすることで「首を動かしてミラーを見る」ということに抵抗がなくなっていきます。
3.サイドミラーにうつる車との車間距離はどのくらい?
サイドミラーを活用できるようになっても他車との距離感が分からなければ意味がありません。
サイドミラーに車が見えた時の距離は大まかに次のようなイメージです。
ミラーに全体的像がうつっていれば比較的安全な位置関係になります。
ただし相手の速度が自車より速い場合は思っている以上に接近する場合があります。
ミラーに全体像がうつっていない場合は死角部分に入っているため危険な距離です。
運転初心者に意識してほしい車線変更に必要な3つのポイント
車線変更は上記の3つのポイントがどれも欠かせません。
この中のどれが抜けても安全が脅かされてしまうことがあるからです。
車線変更はポイントを押さえることで誰にでもできるようなりますので、一つひとつの動作の理由を確認していきましょう。
1. バックミラーの活用
バックミラーの活用は車線変更の安全確保には欠かせないですが、まずはバックミラーに映っている車の見え方でおおよその距離感の目安を知っておきましょう。
近年は従来のミラーだけでなく、障害物感知センサーなどが標準装備になっている車も増えているため、そういった装置も安全判断に取り入れて実行することが理想的です。
2. 速度調節
この速度調節が車線変更の肝になっています。
車線変更をするときは同一方向に対して走行する移る側の車線の流れに自分の車両を入れていくことになります。
この時、自車の速度がうつる側の車線の速度と異なる場合どうなるかを考えてみましょう。
自車の速度 | 入る車線側の車の速度 | 予測 |
---|---|---|
遅い | 速い | 追いつかれる。 追い越される。 追突される。 |
速い | 遅い | 前が詰まってしまう。 追突してしまう。 |
同じ | 同じ | そのまま一定距離を保てる。 相手が自分に対して動きを合わせやすくなる。 |
入りたい車線側を走行中の車両と速度が異なる場合には、スムーズに入れなくなる可能性が高くなります。
相手に対して自車の速度が遅い場合、後ろから追いつかれてしまい、流れに侵入することが難しくなります。
相手に対して自車の速度が速い場合、車線を変更するときに急接近してしまいますので危険です。
そのため、車線を変更する前に可能な限り速度を一致させるようにしましょう。
3. 意思表示
自分の意思を早めに周りに伝えることができれば、周りの人が速度を合わせてくれる可能性がぐっと高まります。
意思表示は合図と行動の両方でつたえることができます。
以上車線変更を行う上で特に大事なポイントです。
まとめ
今回は車線変更ができるようになるためのコツをまとめてみました。
・車線変更が怖いと感じる原因を知ることで克服の糸口になる
・車線変更に大事な3つのポイントをおさえることで流れに合わせたやり方が身につく
車線変更は最初は苦手意識が強いと思いますが、ポイントをしっかり押させて反復練習することによって抵抗がなくなっていきます。
実際のペーパードライバー講習でも多くの方々に「コツがつかめた」と喜んでいただけています。
この方法がみなさんの運転上達のための手助けに少しでもなればと思います。
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インストラクターは大和市在住ですので近隣の市を含めて道路事情にも詳しく、神奈川県内の多数の方にペーパードライバー講習を行った実績があります。
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