こんにちは。
神奈川県大和市、相模原市、東京町田市その他、横浜市や川崎市を拠点に活動している出張型ペーパードライバー教習のHOP STEP DRIVE !!(ホップステップドライブ)です。
今回はエンジンブレーキの効果的な使い方についてお伝えします。
エンジンブレーキはアクセルを戻したときに自動的にかかるブレーキです。
このエンジンブレーキを状況に応じてタイミングよく効果的に強弱をつけることができると
滑らかな走行になったり、燃費を向上させたり、安全を確保することが可能になります。
どんな時にエンジンブレーキが必要になるのかをお伝えしていきたいと思います。
エンジンブレーキとは?
"エンジンブレーキ(Engine braking)とは、エンジンで車輪を駆動する車両において、エンジン出力を絞ることで、エンジンの抵抗によって生じる制動作用である。"
"自動車やオートバイではアクセルペダルやスロットルグリップを戻すことでエンジンブレーキの作用が発生する"
エンジンブレーキ - Wikipedia
自動車はMT,AT車問わずアクセルを踏み込むとエンジンの回転力によってタイヤを回している状態になります。
しかし、走行中にアクセルペダルを戻すと今度はタイヤの回転力によりエンジンを回している状態になります。
この時発生する抵抗力によりタイヤに減速力がかかり自動的に減速していきます。
MT車に比べてAT車は一般的にドライブギア走行でのエンジンブレーキの効果が弱いため
その効果は意識しにくいことが多いです。
どんな時にエンジンブレーキがより必要か?
では、どんな時にエンジンブレーキを使えばいいのでしょうか?
エンジンブレーキの一般的な使用方法としては前方の赤信号や黄色信号などでの停止が迫られる場合に早めにアクセルオフにすることで自然な減速を行っていきたい時などに使うことが多いでしょう。
これにより、無駄な加速と減速を減らすことにつながるため燃費の向上が期待できます。
その他、意識的に速度をコントロールしたいときにも使う場合があります。
それが坂道の走行です。
特に下り坂の走行になると坂の勾配にもよりますがAT車の場合、通常のドライブギアではエンジンブレーキの効果が弱いためフットブレーキを使わないとどんどん加速していきます。
この下り坂の不必要な加速が遠心力の増大につながり、カーブの曲がりづらさや最悪の場合コースアウトしてしまい事故につながります。
そのため、山道などの下り坂では速度の出過ぎを防ぐためにフットブレーキを常時的にかけることになります。
しかし、フットブレーキのかけ過ぎはある重大な問題を引き起こします。
HOP STEP DRIVE !!の出張ペーパードライバー教習
フットブレーキの使い過ぎで引き起こされる危険な現象とは?
それが「フェード現象」と「べーパーロック現象」です。
「フェード現象」とは・・自動車やオートバイでの走行中に摩擦ブレーキを連続使用した結果、ブレーキの効き(制動力)が低下すること。
下り坂などでブレーキを連続使用すると摩擦材の素材であるゴムや樹脂などが設定された耐熱温度を超えて分解・ガス化し、これがブレーキローターとの間に入り込むとガス膜が潤滑剤のような働きを起こして摩擦係数が低下することがあります。
「べーパーロック現象」とは・・液体が加熱され生じた泡により液体の流動や圧力の伝達が阻害される現象のこと。
これは、ブレーキに使われている摩擦材が持った熱の冷却が間に合わずにブレーキキャリパ(またはホイールシリンダー)が過熱し、制動力を伝達するブレーキフルード中の水分が沸騰してしまい、ブレーキ配管内に気泡(蒸気=vapour/vapor)が発生することによって起こります。
下り坂でフットブレーキの使い過ぎでブレーキが利かなくなってしまったら大変です。
そんな時に活躍するのがエンジンに直接働くエンジンブレーキになります。
チェンジレバーのシフトダウン位置
具体的な下り坂のエンジンブレーキの使い方としてチェンジレバーのドライブギアからギアチェンジをしていきます。
チェンジレバーのシフトダウン位置を確認しておこう
車種によってギアには表記の違いがあります。
一般的な乗用車では「S」セカンドギアやスポーツギア「L」ローギア、「2」セカンドギア、「1」ローギアなどが多いです。
マニュアルモード付の乗用車では「+/-」でギアのシフトアップとシフトダウンで選びます。
ハイブリッド車などには「B」と表記されるブレーキギアなどがあります。
回生ブレーキと呼ばれるもので、走行中発電のために発生する抵抗を利用してブレーキをかけます。
エンジンブレーキとは厳密には違いますが、似たような効果を生み出すことができます。
チェンジレバーを操作する手順
チェンジレバーを操作する際には下り坂に差し掛かった時が多いと思います。
運転に不慣れなペーパードライバーの方でよく目にするのが手元を見ながらギアチェンジする光景です。
これは前方から視点をそらすことになるため絶対にやめましょう。
操作は簡単です。
シフトレバーを「D」から「S」などにしてみましょう。
チェンジレバーでエンジンブレーキを調節するときの注意点
操作における注意点としては
・手元を見ての操作は前方から視線をそらすため危険
・アクセルオフで利用できるがブレーキランプが点灯しないため後続車両に減速を伝えにくい
・ギアを戻し忘れてしまう。
などがあるのでいずれも注意しましょう。
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まとめ
エンジンブレーキをタイミングよく効果的に使うことは
・燃費の向上
・無駄の少ない加減速での渋滞緩和
・フェード現象などのブレーキ異常を防げる
等に効果があります。
積極的に走行に取り入れて走ってみてはいかがでしょう。
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